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毛根鞘について解説します!
髪の毛を抜いたことがある方なら経験があると思いますが、毛根の少し上に透明な何かがついていたことがありませんか?
これは毛根鞘(もうこんしょう)という髪の毛が頭皮に生えていたときの名残なんです。
簡単にいえば毛根を頭皮に収めるための鞘の役割をしている部分です。
もし皮脂などと思われている場合は、それがついているのが健康の証なので安心してください。
ではこの役割やそれにまつわる病気・疑問をこの記事で紹介していこうと思います。
毛根鞘とは?どんな役割があるの?
ここでは毛根鞘の役割についてご説明していきましょう。
先程毛根を頭皮に収める鞘(さや)の役割をしているとご紹介しました。
具体的にどのような働きなのかをご紹介します。
まず髪の毛を抜いたときについてくる毛根鞘のことを詳しくは内毛根鞘といいます。
この部分の働きは毛根の部分と頭皮をつなぎとめることです。
毛母細胞という毛の素となる細胞が分裂して毛が伸びていく間、毛が細胞から簡単に抜けないようにつなぎとめる接着剤のような役割をしているわけですね。
都市伝説として、これが抜けると同じところから二度と毛が生えてこないという噂を聞いたことがあるかもしれません。
人を脅すために作られたような都市伝説ですので気にする必要はありませんよ。
今の働きからわかるように毛を生やす作用はなく、毛を守る部分なので仮にとれてしまっても毛が新しく生えることへの影響は軽微です。
新しい髪が生えてくるとき、また戻ってくるのでご安心ください。
抜け毛と一緒に毛根鞘が付いていても大丈夫?
抜け毛を見てみたときに自分で抜いたわけじゃないのに毛根鞘がついていると、何か悪い病気なんじゃないかと疑ってしまうかもしれません。
でもご安心ください。
普通の抜け毛でも鞘がついてくることは少なくありません。
毛を頭皮につけておく力が弱くなって髪についたまま皮膚から剥がれるため付いてくるだけです。
しかしこれが皮脂の場合は要注意です。
皮脂は真っ白なのですぐに見分けがつくと思います。
皮脂がついている場合は毛穴に皮脂が詰まっているということです。
これは頭皮がダメージを受けている場合に起こりやすく、抜け毛の原因になります。
もし抜け毛に白いものがついている場合は今すぐ頭皮ケアを始めることをオススメしますよ。
毛根鞘を食べる人について
実はこの抜いた毛についてくる毛根鞘を食べてしまう人もいます。
主な原因はストレスだと思われますが、習慣になってしまっている場合などパターンは様々です。
実際、ちょっと調べてみると以下のような事例が見つかります。
食感の感想が多くありますが、クセになってしまっている方が多いようです。
他人からみると気持ち悪がられる等問題も抱えているようなので、出来るだけ避けたいと思うほどストレスが溜まってしまうようですね。
世の中にはこのような事をされることもいるということを知ることも大切だと思うので心に留めておきましょう。
この記事では解決方法を紹介しているので、もし近い症状の方が身近におられるなら教えてあげてもいいかもしれませんね!
毛根鞘は食べても大丈夫?
毛根鞘を食べる症状について、そもそも食べるのは大丈夫なのでしょうか?
主成分はタンパク質ですので食べることに大きな問題はありません。
ほとんどが胃で消化されてタンパク質として体に再吸収されます。
ただし髪の毛まで食べる方はご注意ください。
髪の毛のケラチン等は胃で消化しきられない事があります。
そうすると胃の中で結石として固まり、手術で切開して取り出すこともあります。
また毛根鞘を食べることに執着してしまう場合は、精神的な病気の可能性があります。
もし治療をのぞくのであれば最寄りの精神科医などに相談されることをオススメします。
毛根鞘を食べる時に考えられる症状
毛根鞘を食べるときに考えられる症状とはどのようなものでしょう?
一番考えられるのは抜毛症(トリコチロマニア)と呼ばれる無性に毛を抜きたくなる症状です。
この症状の方は特にストレスを受けているときに毛を抜きたくなるので、勉強中や仕事中、通勤電車の中などで症状が起こることが多いようです。
特に受験勉強中の方は要注意!
大きなストレスのかかる環境で勉強をするのでこの症状が多く見られます。
そして抜いた毛についている毛根鞘を食べることで、さらに毛を抜くことを考えてしまうという悪循環が生まれます。
毛根鞘を食べることに執着していると気づいた場合はこの症状を疑ってみてください。
抜毛症(トリコチロマニア)とは
抜毛症について詳しく説明していきます。
抜毛症とは正常な毛を引き抜いてしまうことから発生する脱毛斑が出来る精神疾患の事をいいます。
人口0.5~2%がその症状にあるとされていて、特に小学生~思春期の女性に多いとされていますが、成人でも男性でも発症する事があります。
特に学童期の癖として起こりやすく、家庭環境や人間関係に悩んでいる場合が多いとされていて、特にストレスや不安が大きい環境で起こりやすいようです。
症状としては利き腕側、前頭が脱毛します。
手の届くところから毛を抜いてしまうんですね。
また、頭髪だけでなくまつげなどの体毛を抜くこともあります。
頭髪を抜いていないから大丈夫ということはありませんのでご注意ください。
抜毛症(トリコチロマニア)の対処法
では抜毛症はどのようにして対処すればよいでしょうか?
毛を抜かないように気をつけるればいい。
という人がいるかもしれませんがこれはよくありません。
この症状を無理矢理抑えた結果、他の症状が出てしまうかもしれません。
物理的や医学的に症状が起こらないようにするべきです。
まず効果的なのは「親指封じ」です。
髪を抜くときは必ず親指を使うので親指を使えなくしてしまいます。
具体的には親指を曲げてテーピングで固定する方法です。
これを行えば親指が使えず髪が抜けないので衝動が収まるまで待てば解決します。
でもそれが出来ない場合、衝動が抑えられない場合はどうしたらいいんでしょう?
そんなときはお医者さんに相談しましょう。
今では効果のある薬も出てきました。
ご家族との協力やストレスの原因を解決することが一番なので、何故ストレスや不安があるのかから分析するのもオススメですよ。
毛根鞘に関するその他の心配事
毛根鞘を食べる癖がなかったり抜毛症がない場合でも毛根の付近に毛根鞘がついていることがあります。
ただ付いているだけでは問題ないことは上記で書きました。
しかしそれ以外のものがついている場合は気をつけなければいけません。
そんなケースについて見ていきましょう。
毛根鞘に血がついているケース
毛を抜いたら毛根に血がついているとビックリしてしまいませんか?
そんなときは注意してください。
毛は皮膚の中に毛根があり、そこに毛母細胞と言うものがあり、それが分裂して増えることで毛が出来ます。
この毛母細胞には毛細血管が通っていて、栄養を送り毛母細胞を育てます。
つまり血がついているということはこの毛細血管が傷ついている可能性があるのです。
自分で毛を抜く場合は特に強い力がかかります。
そのときに毛細血管が傷つく可能性が上がってしまうわけですね。
特に毛根鞘を食べる癖がある人などは毛を抜くことが多いのでこの症状に遭遇することが多いようです。
無理して毛を抜くことはあまりしないように気をつけましょう。
たくさん・大きい白い塊がついているケース
抜けた毛に白い塊が付いている場合は要注意です。
その白い塊は毛根鞘ではなく固まった皮脂かもしれません。
毛根鞘は半透明なものなのでひと目で違いがわかると思います。
皮脂が過剰分泌されている場合は毛穴に皮脂がつまったり、抜け毛や薄毛の原因になってしまう可能性があります。
そんな場合はシャンプーを1日1回に抑えたり、食事で脂分を取りすぎないように控える必要があります。
また、頭皮マッサージとして指の腹で優しくマッサージをすることもオススメです。
抜け毛に毛根・毛根鞘が無いケース
抜け毛を詳しく見てみると毛根鞘や毛根がない場合があります。
これは場合によっては注意が必要な状態です。
まず毛根鞘がない場合ですが、これは毛が古くなっていてもう抜けるべきものだった場合がほとんどです。
これは特に異常があるわけではなくむしろ普通の抜け毛であれば自然な状態なので心配はいりません。
ですが、抜いた毛についていないことが多い場合は注意してください。
髪の毛が弱っていて付いていない場合があるためです。
また毛根がない場合は毛の成長自体が止まっている場合があります。
頭皮ケアが足りていないかもしれないので手入れを見直してみましょう。
毛根鞘についてまとめ!
毛根鞘に関して様々な事をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
意外と髪や頭皮の状態をひと目で確認することが出来る部分なので抜け毛などにも目を凝らしてみれば今するべきことがわかるかもしれません。
また食べる症状があることに付いても紹介させていただきました。
意外に思われるかもしれませんが、これはストレスが原因。
もし同様の症状をお持ちの方をご存知の場合は力になってあげてください。
否定すること、拒否することはその人にさらなるストレスを与えてしまいます。
抜毛症をお持ちの方は一度精神科医に診ていただく事をオススメします。
今はかなり受診しやすくなっていますので一度行ってみましょう。